ベルセルク(三浦健太郎)最終巻を読んだ感想。

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ゲスな雑記

志半ばで作者様が急逝し、本巻をもって打ち切りのベルセルク。
紙の漫画なんてもう一生買うことないと思ってたのに、コンビニで見かけて思わず購入し、(とにかく文字が多いので7割くらいセリフをすっ飛ばして)読了した。

ファン共通の認識だろうけど、やっぱり13巻あたりがピークだったな〜
作者の頭の中に100巻くらいの構想があったと思うが、ストーリーのピークが前半すぎるところが読者泣かせ(でもそこまでは死ぬほど面白い)。

舞台は中世ヨーロッパ的世界。
その中で、主人公やその仲間たちだけが近代的価値観を持って時代に抗っていくのだが、30年も連載が続いていく中で、我々のリアル世界では、その近代的価値観というもの(宗教や階級の否定とか、合理性の追求とか、自由恋愛とか、友愛の素晴らしさとか、個人の意思で切り開いていく人生とか)が、ちょっともうオワコン化しているような風潮もあって、作者は早くこの作品を終わらせれば良いのになぁなどと思いながら新刊が出るたびに読み続けていた。

ただ、そういう意味では(近代的な人間のメンタリティを描いたという意味では)、夏目漱石の「こころ」など近代文学の名著に通じるような複雑さや生々しさがあって面白い。
例えば「嫉妬」のようなものは極めて近代的な感情だと思う。個人主義の時代だからこそ、自分と他人を比べるわけで。それ以前の時代には殿様は殿様で、農民は農民のままで、それが当たり前だから身分相応以上のものを羨んだりするなんて誰も想像だにしない。

ちなみに、この41巻でグリフィスは国家を形成しようとする。つまり人々に教育を施し、国民意識を持たせ、兵隊は傭兵を雇うのではなく、国民が自国を守るために戦うスタイル。まさに近代化。

ストーリーの色んなところに謎と伏線を張り巡らし、それらを何も回収しないまま他界してしまったので、作者から物語の顛末を聞いているスタッフや編集者がいたらネットで暴露してほしい気もするが、謎のままの方が良いのだろうか。
ともかく1番好きな漫画です。

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