2022年現在におけるiPadの最新シリーズは以下の4種。
①iPad 第9世代 10.2インチ(シルバー/スペースグレー)
※ベゼル(枠)が大きいのが特徴。すべてのシリーズの中でこのiPad 第9世代だけがライトニング端子による充電・接続。他のシリーズはすべてUSBタイプC。
②iPad air 第4世代 10.9インチ(スカイブルー/グリーン/ローズゴールド/シルバー/スペースグレー)
③iPad mini 第6世代 8.3インチ(スペースグレー/ピンク/パープル/スターライト)
④iPad Pro 11インチ第3世代/ 12.9インチ第5世代(シルバー/スペースグレー)
iPadには大きく分けてWiFiモデルとCellularモデルの2種類があります。
WiFiモデルはWiFiを利用して通信を行うモデルです。もしくは、スマホのテザリングを利用して通信を行います。
※テザリングとはスマホの電波を利用して通信を行う機能です。
一方でCellularモデルは、スマホと同様に通信事業者と契約して通信を行うモデルです(WiFi通信も可能なので契約なしでも可)。
このCellularモデルにはGPS機能(現在地を測定する機能)が搭載されています。
従ってポケモンGOなどのゲームをしたり、カーナビとして利用する方にはCellularモデルをお勧めします。
逆に言えば、それらの使用予定がない方はWiFiモデルで十分だと思います。
基本性能は3つの点で判断します。
車でいうところのエンジン部分です。チップの能力によって動作の快適度が決まります。
iPad A13
iPad Air A14
iPad mini A15
iPad Pro M1
Aシリーズのチップは数字が大きくなるほど性能が上がります。
M1チップは別格で、とくにグラフィック処理能力は抜群です。もともとMac向けに開発されたものです。
メモリは作業スペースをイメージするとわかりやすいです。広ければ広いほど同時に行える作業量が増えます。
例えば、複数のアプリを同時に立ち上げても動作が重くならず、スムーズです。
また、アプリによっては単体でも大きな作業面積(メモリ)を必要とするものがあります。
とくに動画編集やお絵描き、作曲アプリなど、クリエイティブなアプリで込み入った作業を行っていくとメモリの使用率は上がっていきます。
作業量がメモリの許容範囲を超えれば、チップの性能がどんなに高くても動作はもたつき、停止してしまうこともあります。
ですが一般的な使用では3GBあれば問題ありません。
メモリの単位はGB(ギガバイト)で表します。
iPad (第9世代) 3GB
iPad Air (第4世代) 4GB
iPad mini (第6世代) 4GB
iPad Pro 11インチ/12.9インチ 8GB(※ストレージが1TB以上のモデルは16GB)
※実はiPadのメモリ容量はAppleから公表されていませんが、iPad Proのみ公式ページに記載があります。
ストレージとはデータの保存容量です。
単位はメモリと同じくGB(ギガバイト)です。
写真などのデータを保存する他に、アプリをインストールするのにもストレージは必要ですし、iPadOS(iPadの基本システム)もストレージを必要とします。
つまり、新品の状態でも容量はすでに減っています(10GB前後)。
どのiPadのシリーズも容量は64GBか256GBの2種から選べます。
例外的にiPadProだけは128GB 256GB 512GB 1TB 2TBの4種類から選べます。
容量をもっとも消費しやすいのは高画質な動画です。動画素材をたくさん保存する予定の方はストレージの大きなものを選びましょう
ここからはその他の機能や性能について説明します。
アップルペンシルには2種類があります(初代ペンシル/第2世代ペンシル)。
iPad(第9世代)だけが初代アップルペンシルに対応し、それ以外のシリーズはすべて第2世代のペンシルに対応しています。
両者の大きな違いは主に2点。
まず1点目は充電の仕方です(アップルペンシルは充電式です)。
第1世代は、充電器もしくはiPad本体にペンを差し込んで(突き刺して)充電を行うのに対し、第2世代はiPad本体の側面に磁石でピタッとくっ付けておけば充電されます。
2点目の違いは仕様に関してです。
第2世代のペンシルは、ペンを持ったままトントンと叩けば消しゴムモードになり、再びトントンと叩けばペン書きモードに戻るといった仕様になっています。これは非常に便利です。お絵かきやノート作成の場面で大きな威力を発揮するでしょう。
iPad(第9世代)は、表面ガラスと液晶の間にわずかな隙間があるのに対して、それ以外のiPadはガラス面と液晶の間を密着させる加工が施されており(フルラミネーション加工)、ペン先を当てた位置に寸分の狂いもなく線が反映されます。
メモ書きする程度ならば加工なしでもまったく気にならないレベルですが、絵を描く方などはフルラミネーション加工の施されたシリーズを選ぶのが良いでしょう。
リフレッシュレートとは、画面の更新頻度のことです。
パラパラ漫画をイメージしてください。1秒間に連写れる絵の枚数によってアニメーションの滑らかさに差が出ます。
例えばそれが60枚の場合と、120枚の場合とでは、後者の方が動きが滑らかに見えるわけです。
シリーズの中ではiPadProだけがリフレッシュレート120Hz(1秒間に120回更新)の性能を持っており、画面上の映像がよりヌルっとして見えます。
それ以外のシリーズはリフレッシュレート60Hz(同じく60回)です。
リフレッシュレートはアップルペンシルの使い心地にも影響します。
「シャッ」と線を描いた際に、それが画面に反映される速度もリフレッシュレートに依存するのです。
超スローモーションで見たとき、リフレッシュレート60Hzの場合には、線の反映が少し遅れているのがわかるはずです。
iPadProだけが搭載しています。
赤外線センサーによって奥行きを計測する機能を持ったスキャナです。
AR(仮想現実)を構成するアプリでの立体表現がリアルになったり、家具や身長などを測定するアプリにおいて精度の高い計測が可能となります。
まとめ
iPad初心者の方はiPad(第9世代)がお勧め。
上級者にはiPad air 第4世代がお勧め。
片手で持ちたい人やコンパクトに持ち運びたい人にはiPad mini 第6世代がお勧め。
本格的にクリエイティブなことがしたい方にはiPad Proがお勧め。
ただし12.9インチは持ち運びには不向きなので、自宅で作業する人向け。
作曲、動画編集、お絵描きなどを本格的にやる予定の方はProを買うことをお勧めします。
とはいえ、メモリは8GBのもので十分だと思います。
16GBというメモリ容量を必要とするアプリは今のところ存在しないと言えるからです。
さすがにこれはオーバースペック気味ですね。
※ストレージ容量が128GB,256GB,512GBのiPadProはメモリ容量が8GBで、ストレージ容量が1TBまたは2TBのiPadProはメモリ容量が16GBです。
長くなりましたが以上です。
皆様のお役に立てれば幸いです。
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