音楽理論を学ぶメリットは2つあると思います。
ひとつは、もちろん作曲に役立つということですが、もうひとつは、楽曲を分析できるようになることです。
自分が気に入った曲がどのようなコードやメロディで構成されているかを分析できれば、自分の作品にそれを生かすことができます。
手品を見て、見様見真似で同じようにやってみるよりも、タネを明かしてもらった方が簡単確実に真似することができるわけです。
音楽も同じだと思います。
理論を踏まえて楽曲を分析すると、タネが見えるようになります。
コードの使い方とか、メロディとコードの関係性などです。
楽曲の良さを感覚だけで捉えるのと、理屈も含めて捉えるのでは、得られる情報の質が違います。
感覚的なものだけに頼って得たものは、それをテクニックとして自由に駆使することは難しいですが、理論的な情報として得たものは、意識的に取り扱うことができます。
これによってアレンジの幅が広がります。
例えば、テクノっぽい曲とか、ジャズっぽい曲とか、ケルト音楽っぽい曲とか、現代音楽っぽい曲とか、それぞれの「○○っぽい」を醸し出すには、○○っぽく聴こえるための音の扱い方を理解している必要がありますが、理論的知識は様々な音の取り扱いに対する理解を助けます。
アーティストならば、自分の感覚のままに作品作りに励めば良いかもしれませんが、職業作曲家を目指す場合などは、クライアントの要求に応えるかたちで作曲することになるでしょうから、理論的知識が必要となってくると思います。
※注: 私は職業作曲家ではありませんので、以上はすべて推測です。
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